皮膚病と上手につき合う
皮膚は体の表面をすっぽり覆って内部の大切な器官や臓器を守り、体温を調節し、体の水分や体液が失われないようにするなど、体を正常な状態に保つ上で、とても大切な役割を担っています。
そんな皮膚に生じた病的変化が皮膚病であり、実にたくさんの種類があります。
原因もいろいろで、外的因子によるもの、内的因子によるもの、加齢によるもの、遺伝によるものなど、極めて多様です。原因を把握することは非常に大切なのですが、まだ原因のつきとめられていない皮膚病も存在します。
治療にあたっては、簡単に治るものもありますが、根気よく気長につき合っていく必要のある慢性疾患も少なくありません。しかし、適切なスキンケアと軟膏などによる外用療法、内服療法などを行うことによって、より良い状態を保つことができるようになります。我々はこうした慢性の皮膚病とも上手につき合っていくお手伝いをいたします。
皮膚科の主な対象疾患
- 湿疹
- かぶれ(接触皮膚炎)
- 虫刺され(虫刺症)
- あせも(汗疹)
- アトピー性皮膚炎
- 脂漏性皮膚炎
- 異汗性湿疹
- しもやけ(凍瘡)
- 花粉皮膚炎
- じんましん
- 乾癬
- 掌蹠膿疱症
- 毛孔性苔癬
- ニキビ(尋常性ざ瘡)
- 酒さ(赤ら顔)
- 癜風・マラセチア毛包炎
- 水虫(足白癬)
- 蜂窩織炎・丹毒
- いぼ(老人性疣贅、尋常性疣贅など)
- ヘルペス(口唇・陰部ヘルペス、帯状疱疹)
- 頭しらみ症(アタマジラミ)
- 脱毛症(円形脱毛症、AGAなど)
- 原発性腋窩多汗症(わき汗)
- 原発性手掌多汗症(手汗)
- やけど(熱傷、火傷)
- たこ(胼胝)・魚の目(鶏眼)
- ほくろ など
皮膚、爪、毛のことなら何でもご相談ください
上記のような疾患以外にも、日頃のスキンケアの悩みや乾燥、肌荒れなど、皮膚のことで少しでも気になることがございましたら、何でも遠慮無くご相談ください。
代表的な皮膚疾患・症状
湿疹
皮膚科を受診される患者さんに非常に多く見られる疾患です。ブツブツや小さな水疱、赤みなどが混ざって現れ、かゆみも伴います。
原因として考えられるものには、外的刺激や乾燥などにともなう皮膚のバリア機能障害、アレルギーなどがあります。かゆみを伴うため、ついつい掻いてしまいがちです。しかし、掻いて治ることはなく、むしろ、掻くことによって患部をかき壊してしまい、患部が拡大してさらにかゆくなったり、細菌が入り化膿するという悪循環に陥ることが少なくありません。原因を取り除くと同時に、かゆみや炎症を抑える外用、内服薬を上手に使って、こうした悪循環を抑える必要があります。
かぶれ(接触皮膚炎)
皮膚に直接触れたものが原因となって起こる炎症や湿疹をかぶれ(接触皮膚炎)と言います。接触物による刺激で生じるもの(刺激性接触皮膚炎)もあれば、接触物に対してアレルギーを持っているために生じるもの(アレルギー性接触皮膚炎)もあります。
いずれも外用治療等でよくなりますが、原因を取り除かなければ、繰り返します。
刺激性接触皮膚炎の場合は、原因となっている刺激を避け、正しいスキンケアを行うことが必要です。
アレルギーの関与が疑われ、原因物質をより明らかにする必要がある場合は、「パッチテスト」を行います。パッチテストとは、疑われる原因物質を塗ったパッチ(絆創膏のようなもの)を背中や腕に貼りつけて、それに対するアレルギー反応を見る検査です。原因物質がわかったら、その物質が含まれるものに接しないように気をつけることが大切です。
虫刺され(虫刺症)
蚊(カ)、ダニ、ノミなどに刺されると、赤く腫れかゆくなります。その程度は個人差がありますが、お子様のほうが比較的症状は強く出ることが一般的です。軽症の場合は、冷やすなどで症状を軽減できますが、かゆみや赤みが強い場合は、ぬり薬やのみ薬(かゆみどめ)が必要になります。また、刺された部分をかきむしることで化膿し、とびひになることがありますので、症状が強い場合は早めにお薬を使うことが望ましいです。
あせも(汗疹)
子供に多いですが、汗をかきやすい季節や環境では大人にもできます。
ひじやひざ、首などに、かゆみのある小さなぶつぶつが生じます。スキンケアや塗り薬で多くは治療できますが、かきむしることで悪化し、かきキズから細菌が入ると、とびひになってしまうこともありますので、かゆみの強い時は早めにお薬を使うことが望ましいです。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、乾燥肌等、皮膚のバリア機能にもともと障害を持っている方に生じる疾患です。皮膚が弱く、少しの刺激で湿疹ができやすい体質のため、湿疹を繰り返します。
また湿疹が生じて傷ついた皮膚にほこりやダニ、食物などが入り込むことにより、それらに対するアレルギーを獲得し、さらに悪化する原因となることが知られています。そのような悪循環を避けるため、スキンケアや治療により、小さいころから皮膚を常に良い状態に保っておくことが非常に重要です。
なおアトピー性皮膚炎の治療にあたり、ステロイド外用薬に抵抗感をお持ちの方が少なくありませんが、専門医に定期的な診察を受け、症状に合わせた適切な外用治療を行うことで、副作用の出現を避けることができます。また状況や部位に応じてステロイドの外用から免疫抑制剤の外用に切り替えていくことにより、さらに副作用の軽減が図れます。
そしてお肌の状態が良くなった後は、保湿剤でスキンケアを続けて湿疹を予防することが、なにより大切になります。
脂漏性皮膚炎
脂腺の多いところに生じる湿疹で、頭部や顔、胸背部などにできやすいのが特徴です。新生児や乳児に多く見られますが、大きくなるにつれて自然にできなくなってきます。
一方、問題なのは中高年の方の場合で、頭、顔、耳にフケがしつこく出て、かゆみもあり、とても憂うつなものです。
皮脂の多い環境で発症しやすく、また皮膚の表面にもともといる真菌の過剰増殖が原因となることがあるため、強過ぎないように気をつけながらもしっかり洗うのが基本です。そうした後にステロイドや抗真菌剤の塗り薬で治療します。
異汗性湿疹
手の指や手の平、足の裏に小さな水疱、皮むけをともなう紅斑を繰り返す慢性的な皮膚病です。主にステロイドの塗り薬で治療します。
特に足にある場合、かゆみ、皮むけという症状が水虫と似ていて勘違いされていることも多いため、診断には皮膚科医による顕微鏡検査が必要となることもあります。
しもやけ(凍瘡)
指先や足先が赤色や赤紫色に腫れる症状のことで、寒さによって血の流れが悪くなったり、寒暖差によって組織が傷つけられる事によって起こります。痛みや痒みを伴うことが多くあります。
血の流れを良くする塗り薬や飲み薬で治療します。
また、気温に合わせて防寒対策をしたり、冷えた部分を急激に温めないよう、ゆっくりと温めるようにすることも大事です。
花粉皮膚炎
花粉症というと、目のかゆみ、鼻水が典型的ですが、なかには、まぶたやほほなどが赤くかゆくなる方も…。花粉皮膚炎というトラブルです。
このような症状の方は、お早めに皮膚科でご相談いただければと思います。
じんましん
かゆみの強い、虫刺されのように盛り上がった膨疹が、数分~24時間以内にできて消えていく皮膚病をじんましんと言い、4週間以内に治るものを急性じんましん、それ以上続くものを慢性じんましんと言います。
じんましんの原因は、細菌やウイルス等の感染症、食べ物、薬など様々で、必要に応じて血液検査なども行いますが、じんましんでは原因が特定できないことが少なくありません。じんましんの治療には主に抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などの飲み薬を使います。
乾癬
頭、肘、膝などを中心に、全身に厚い銀白色の鱗屑(角質)をともなう紅斑を繰り返す慢性の皮膚病です。爪の変形や関節炎を伴うこともあります。
もともとの体質(遺伝素因)に薬剤、生活習慣、感染症等といった環境要素が加わり、免疫のバランスが崩れて発症すると考えられています。
軽症であればステロイドやビタミンDの塗り薬で治療しますが、重度の場合は光線治療、内服薬、注射点滴なども用います。(当院では光線治療と生物学的製剤の注射点滴治療は行っておりませんので、それらの治療が必要な場合は、行うことのできる総合病院をご紹介致します。)
掌蹠膿疱症
手のひら、足の裏に小膿疱(濁った色の小さな水ぶくれ)や皮むけをともなう紅斑を繰り返す疾患で、爪の変形や関節炎を伴うこともあります。
虫歯や扁桃炎などの病巣感染や金属アレルギー、喫煙が関与していることもあり、その場合は原因を取り除くことで改善します。
ステロイドやビタミンDの塗り薬、抗生剤の内服薬、光線治療などで治療します。(当院では光線治療は行っておりませんので、それらの治療が必要な場合は、行うことのできる総合病院をご紹介致します。)
毛孔性苔癬
毛穴にぶつぶつとした小さな発疹を生じる病気です。
主に二の腕や背中、太ももによく現れます。思春期にみられることが多く、その後年齢と共に落ち着き、30才すぎには目立たなくなっていくことが多いです。
古い角質が毛穴にたまることが原因で、皮膚が盛り上がったようにぶつぶつとした見た目になり、ザラザラします。
肌の体質でもありますので特効薬はありませんが、固くなった角質を柔らかくする薬を外用して、改善を目指していきます。
日常生活ではごしごしと拭かないように注意しましょう。強くこすると感染したり、赤みや痒み、痛みの原因になったりしてしまいます。また無理に角栓を押し出そうとすると刺激になり跡になる可能性もあるのでやらないようにしましょう。
ニキビ(尋常性ざ瘡)
ニキビの直接的な原因は、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、白色面皰(はくしょくめんぽう)という状態になります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、ニキビの元となるニキビ菌などが増殖すると、炎症を起こして赤色面皰(せきしょくめんぽう)になります。
大人のニキビは、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレスや生活環境など、様々な要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくいのが特徴です。
治療にあたっては、状況に応じて塗り薬(毛穴のつまりを改善する薬や抗生物質など)、内服薬(抗生物質、漢方薬など)の選択を行います。
また保険外治療になりますが、ピーリングやレーザーによる治療も効果的です。
日本ざ瘡(にきび)研究会のHPに、一般の方向けのマンガによるにきび解説がございますので、そちらもよろしければご覧ください(日本ざ瘡研究会のHPはこちら)。
酒さ(赤ら顔)
酒さは、主に鼻や頬を中心に毛細血管拡張や赤み、赤いぽつぽつ、ほてり・ヒリヒリ感などが生じ、慢性に経過する皮膚疾患です。酒さの原因は不明ですが、急な寒暖差、飲酒、熱いお風呂に入るなど血行が促進されること、紫外線、過度な香辛料の接種、摩擦、ストレスなどにより悪化するとされています。遺伝的要因も考えられていますが、まだ解明されておりません。悪化因子を避けることと、症状に応じて塗り薬や飲み薬による治療が行われますが、難治であり、年単位の治療を要することも少なくありません。
癜風・マラセチア毛包炎
常に体の表面にいるマラセチアというカビが汗や夏の湿気で増え、皮膚や毛穴に炎症を起こす病気です。
茶色や白っぽい少しかさかさした斑点ができたり、毛穴に一致した赤いポツポツができたり、膿をもったできものが見られます。顕微鏡検査などで診断します。
抗真菌薬の塗り薬や飲み薬を使用して治療していきます。
日常生活では入浴やシャワー浴で汗をよく流し、皮膚の清潔を保つように心がけてください。
水虫(足白癬)
水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌)の一種が足の皮膚の角質で増殖し、発症する疾患です。白癬菌の増えやすい夏に症状の悪化がよく見られるのが特徴です。湿疹や汗疱といったほかの皮膚疾患と見分けがつきにくいことがあるため、顕微鏡検査でしっかり診断する必要があります。治療は病態に応じて、塗り薬や内服薬を使います。
水虫は非常に多い疾患ですが、放置すると他人に移してしまうだけではなく、そこから別の細菌が侵入し、発熱をともない脚が腫れあがる蜂窩織炎の原因にもなります。また爪(爪白癬)や体(体部白癬)にも広がることがあるため、早期にしっかり治療することが必要です。
蜂窩織炎・丹毒
皮膚や皮下脂肪に細菌が侵入して、感染を起こす病気です。小さい傷や水虫の皮むけ部分から侵入していきます。
顔や腕や足に起きやすく、赤みや腫れ、痛みを伴います。
治療法は抗生剤の飲み薬を使用して治療していきます。
傷から細菌は侵入しますので、小さな傷でも放置しないように心がけてください。
老人性疣贅(脂漏性角化症)
加齢にともない顔などの日光に当たる部分を中心として生じる黒褐色の盛り上がったできものです。皮膚がん(基底細胞癌や悪性黒色腫など)と区別が付けづらいこともあるため、専門医による診断が必要です。
良性のできものなので、必ずしも治療をする必要はありませんが、見た目が気になる場合は液体窒素での凍結治療や、切除で治療します。
尋常性疣贅
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症する疾患で、いじるとどんどん増えていく傾向があります。人から人へも感染します。
いぼができたからといって、自分で引っ掻いて治そうとすると、かえってウイルスを撒き散らしてしまう可能性がありますので、いぼを見つけた際には、数が少ないうちに皮膚科医に相談しましょう。
いぼの治療としては、液体窒素療法、ヨクイニン内服療法、モノクロロ酢酸外用療法などを行います。
単純疱疹(口唇ヘルペス、陰部ヘルペス)
単純ヘルペスウイルスの感染で起き、主に顔にできる1型と外陰部や臀部などの下半身にできる2型ウイルスの2種類があります。
ヘルペスの治療としては、抗ウイルス剤の内服と外用を行います。発疹の出る前にチクチクする感じなどの予兆の出ることが多く、その時点で内服を始めると治りが早まります。
ただ、単純ヘルペスウイルスは神経節に入って潜伏するため、薬で完全に除去することはできません。寝不足、疲労、風邪などによって免疫力が下がると増殖し、再発しがちです。陰部に頻繁に繰り返す場合は、予防治療を行うこともあります。
帯状疱疹
水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症します。
幼少期に水痘(水ぼうそう)にかかった後、ウイルスはずっと脊髄の神経節というところに潜伏しています。普段は自分の免疫力で抑えられているため、神経節の中にいるだけで悪さはしませんが、免疫力が低下すると神経にそって出てきて痛みを生じ、皮膚の片側に帯状の疹を作ります。
顔にできると目の合併症や顔面神経麻痺、内耳の障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることもあります。
また痛みに悩まされることが多く、皮疹が治った後も、帯状疱疹後神経痛として長い間痛みが残ってしまうことがあります。
帯状疱疹はできるだけ早期に皮膚科を受診して抗ウイルス薬を内服することが大切で、これにより合併症や帯状疱疹後神経痛が発症する頻度を少なくすることができます。
また50歳以上の方を対象とした、予防接種もございます(詳しくはこちら)。
頭しらみ症(アタマジラミ)
髪の毛にしらみが寄生することにより発生します。頭が痒くなることもならないこともあります。髪の毛にフケのような白い卵が付着していたり、アタマジラミが動いているのを見つけて気づくことが多いです。顕微鏡でしらみの卵や成虫を確認することで診断します。治療はスミスリンシャンプーなどを使用します。
脱毛症(円形脱毛症、AGAなど)
髪の毛は、正常な状態でも抜けては生えるというサイクルを繰り返しています。何らかの原因で抜ける髪の毛が多くなってしまう状態が脱毛症で、その原因には様々なものがありますが、円形脱毛症とAGA(男性型脱毛症)が多くをしめます。
円形脱毛症は、コインのように一部分だけ脱毛してしまうことがほとんどで、自然に治ることもしばしばです。しかし、頭部が全体的に脱毛し短期間で全頭脱毛になってしまうケースもあり、治癒まで何年もかかることもあります。最重症では、体毛も含めて全身の毛髪が失われることもあります。免疫が何らかの原因によって正常に機能しなくなってしまう自己免疫疾患のひとつと考えられており、ステロイドの塗り薬などで治療いたします。
AGAは、額の生え際や頭頂部から薄毛が進行します。主に男性ホルモンの影響により、毛の生えかわり(毛周期)が早くなり、毛包が十分に大きくなる前に毛が抜けてしまうことを繰り返すために生じます。治療には市販薬を含め様々な外用剤がありますが、ある程度脱毛が進行した方には飲み薬が有効です。飲み薬は自費診療になりますが、ご希望の方はご相談ください。
原発性腋窩多汗症(わき汗)
わきの汗が多く、日常生活に支障を来す病気です。これまでは保険診療で処方できる薬剤があまりなく、自費のお薬や、手術などで治療するしかありませんでしたが、2020年にソフピロニウム臭化物ゲル(エクロックゲル)が保険診療で処方できるぬり薬として登場しました。1日1回わきに塗布することで汗の量を抑えることが期待できます(エクロックゲルは12歳未満の小児等では安全性が確立されておりませんので、処方可能なのは12歳以上となります)。
さらに2022年、グリコピロニウムトシル酸塩水和物(ラピフォートワイプ)が2つ目の塗り薬として認可されております。こちらはアルコール綿のような「ワイプ製剤」で、わきを拭う使い方になります(なおラピフォートワイプは、9歳未満での安全性が確立されておりませんので、処方は9歳以上が対象となります)。
原発性手掌多汗症(手汗)
特に病気などの明らかな原因がないにも関わらず、手のひら(手掌)に日常生活に支障をきたすほどたくさんの汗が出てしまう状態です。これまで本邦には、保険適応の外用薬がありませんでしたが、2023年6月にアポハイド®ローション20%(有効成分:オキシブチニン塩酸塩)が、日本で初めて「原発性手掌多汗症」に対して保険適用が認められた外用薬として発売されました。
アポハイド®ローションは1日1回就寝前に手のひらに適量(両手のひらに対し、ポンプ5押し分が目安)を塗ることで、皮膚の下にある交感神経から出される発汗を促す物質をブロックすることで、過剰な発汗を抑えることが期待されます(アポハイドローションは12歳未満の小児や妊娠・授乳中の方などは安全性が確立されていないので処方制限があります)。
やけど(熱傷、火傷)
やけどをした時は、まず流水で20〜30分冷やしていただくことが重要です。その後、軽いやけどと思っても、出来るだけ早めに皮膚科にかかることをお勧めします。やけどは、数日は赤みや腫れが進行したり、みずぶくれできたりして、はじめは浅いと思っていたやけどが実際には深いやけどとなることもあるためです。
また、湯たんぽによる低温やけども油断できません。はじめは痛みが少ないため、軽症と思いがちですが、実は深くまで障害されていることもございますので、早めに受診することをおすすめします。
一方、やけどの範囲が広い場合、顔のやけどの場合、煙等を吸い込んだ可能性がある時は、直ちに救急病院を受診して下さい。
たこ(胼胝)・魚の目(鶏眼)
たこや魚の目は、足の特定の場所に継続的に圧力がかかって発症します。
たこは皮膚の表面の角質が外側に向かって肥厚したもので、魚の目は内側にも肥厚しているものを指します。ともに歩くたびに刺激されて痛みが走ります。
ともに過度に肥厚した角質を除去し、圧迫刺激を避けることが治療となります。
時に、足の裏によくできる尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)といういぼを、たこや魚の目と勘違いすることがあります。しかし、これはウイルス性の腫瘍であり、治療をしないと周囲に感染が拡大することもありますので、この区別をきちんとつけるためにも、皮膚科専門医への受診をお勧めします。
ほくろ
良性のほくろ(色素性母斑など)といわゆるほくろのがん(悪性黒色腫、メラノーマ)は区別が困難なことも多いです。
一般的に、形が左右非対称、輪郭がギザギザしている、色むらがある、6mm以上の大きいもの、大きさや形などに変化があるものは、悪性の可能性が疑われるため、専門家に診察してもらった方がよいといわれています。
ダーモスコピー(皮膚病診断用のルーペ、拡大鏡)を用いて性状を細かく診察し、必要に応じて切除、病理検査も行います。
診療科目
- 皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科
住所
- 〒115-0052
東京都北区赤羽北2丁目24番24号
バンイードビル101号 1階フロアなのでベビーカーでの来院も安心です。 TEL
- 03-3905-4112
(大変申し訳ございませんが、
電話でのご予約は受け付けておりません) 最寄駅
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北赤羽駅から徒歩1分
(サイクルベースあさひさんの隣)志村三丁目駅(都営三田線)から国際興業バスで約7分、北赤羽駅入口バス停で下車し、徒歩1分
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♠:院長(男性) ♥:副院長(女性)
★:土曜日は不規則ですので、お知らせをご確認ください。
※窓口受付開始時間(クリニックの玄関が開く時間)は、
午前は9:30、午後は15:00です。
混雑状況により受付時間の短縮や休止する場合があります。
※火曜日の「手術・レーザー枠」は、レーザーのみ対応です